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平成31年(2019年)が始まってから間もなくに、今後の生命保険の販売に大きな影響を与えそうな二つの記事が、新聞に掲載されておりました。

そのひとつは平成31年(2019年)1月19日の朝日新聞に掲載されていた、外貨建て保険に「説明不十分」の声 販売増で苦情も急増という記事であり、一部を紹介すると次のようになります。

『生命保険会社が銀行窓口などを通じて販売する「外貨建て保険」で苦情が急増している。超低金利下でも高利回りの資産運用として高齢者に売り込んでいるが、為替相場次第で元本割れとなり損失を被るリスクがある。

販売増で苦情も増え、各社にはリスクなどに関する「事前説明が不十分」との声が多く寄せられている。業界は苦情の実態を公表しておらず、その販売姿勢が問われている。

生命保険協会が昨年末まとめた内部資料で実態が判明した。2017年度に協会や生保41社が銀行窓販の外貨建て保険・年金で受けた苦情は、前年度比12・3%増の2076件で、12年度(626件)の3・3倍。

17年度の新契約は60万件程度と12年度の5倍近くに増えており、苦情件数も右肩上がりだ』

もうひとつは平成31年(2019年)2月25日の朝日新聞に掲載されていた、節税保険に「バレンタイン・ショック」 国税庁が大なたという記事であり、一部を紹介すると次のようになります。

『「節税効果」があるとして、生命保険各社が中小企業経営者らに競って販売した死亡定期保険のブームが今月中旬、突如終わりを迎えた。

国税庁が税務上の取り扱いを見直す方針を示したことで、「節税メリット」を顧客に説明するのが難しくなったためだ。

日本生命保険など大手4社はすぐさま販売停止の方針を示し、他の多くの生保でも売り止めの動きが広がった。数千億円規模に拡大した市場が消えかねず、業界に衝撃が走っている』

以上のようになりますが、前者の記事は貯蓄性のある外貨建て保険の、契約件数が増えると共に、苦情も増えているという話です。

また後者の記事は節税効果のある生命保険の、税務上の取り扱いが見直しになったため、大手4社が販売停止の方針を示したという話です。

要する貯蓄性のある外貨建て保険が、契約者に問題視され、また節税効果のある生命保険が、国税庁に問題視されたのです。

この両者が問題視された理由はまったく違いますが、保険の歴史から考えると、共通の問題点があると思います。

保険の歴史の始まりは、紀元前300年頃に地中海の商人達が始めた、「冒険貸借」だと言われております。

この時代の地中海の商人は、航海に出発する前に金融業者から、航海に必要な資金を借り、無事に目的地に着いた場合には、その資金に利息を付けて返済しました。

その一方で、嵐に遭遇したり、海賊に襲撃されたりして、目的地に着けなかった場合には、資金や利息を返済しなくても良かったのです。

このように目的地に着けなかった場合には、資金や利息を返済しなくても良かったという点が、冒険貸借が保険の始まりだと考えられている、理由のひとつだと思います。

もし目的地に着けなかった場合にも、資金や利息を返済する必要があるとしたら、それは保険ではなく借金です。

また無事に目的地に着けた場合には、利息を支払う必要があり、この利息が保険料のような感じがします。

ただ利息(保険料)を支払うのが、航海の前ではなく、航海の後というのが、現在の保険とは大きく違う点です。

こういった冒険貸借の仕組みから考えると、保険は嵐や海賊などの航海中のリスクに備えるために、始められたとわかります。

ですから生命保険も本来は、死亡、病気やケガなどの、人生のリスクに備えるために加入すべきであり、これが生命保険の正道です。

それに対して貯蓄や節税のために加入するのは、この正道から外れておりますから、生命保険の邪道だと思います。

ですから貯蓄や節税のための生命保険が、契約者や国税庁に問題視されて、その後に何らかの規制が行われるのは、特におかしな話ではないのです。

そういえば最近よく話題になっている「ふるさと納税」も、同じ道を辿っているように見えます。

もともとこの制度が創設されたのは、例えば就職で地方から東京に出てきた方の心の中にある、生まれ育った地域のために何かしたいという気持ちを、サポートするためだったと思います。

また例えば旅行で行った地域に親しみを感じ、その地域が発展するために何かしたいという気持ちを、サポートするためだったと思います。

しかしこういった本来の目的は忘れられ、おまけにすぎなかった返礼品が目的になってしまったため、国が規制をするようになりました。

ふるさと納税や生命保険に限らず、他の制度や金融商品についても、正道が外れた邪道な使い方は、いつまでも続けられないと、考えておいた方が良いのかもしれません。

Source: 生命保険、医療保険に加入する前に知っておきたい、社会保険の知識

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