[php file="php_in_wp"]
[php file="php_in_wp2"]

平成31年(2019年)1月19日の朝日新聞を読んでいたら、外貨建て保険に「説明不十分」の声 販売増で苦情も急増と題した記事が掲載されておりましたが、一部を紹介すると次のようになります。

『生命保険会社が銀行窓口などを通じて販売する「外貨建て保険」で苦情が急増している。超低金利下でも高利回りの資産運用として高齢者に売り込んでいるが、為替相場次第で元本割れとなり損失を被るリスクがある。

販売増で苦情も増え、各社にはリスクなどに関する「事前説明が不十分」との声が多く寄せられている。業界は苦情の実態を公表しておらず、その販売姿勢が問われている。

生命保険協会が昨年末まとめた内部資料で実態が判明した。2017年度に協会や生保41社が銀行窓販の外貨建て保険・年金で受けた苦情は、前年度比12・3%増の2076件で、12年度(626件)の3・3倍。

17年度の新契約は60万件程度と12年度の5倍近くに増えており、苦情件数も右肩上がりだ。

内訳は「元本割れリスクについて適切な説明を受けなかった」が43%で最も多く、「その他説明不十分(解約時の税金など)」(14・7%)、「その他(強引な勧誘など)」(11・8%)が続く。

「預貯金と誤認した」(2・8%)との内容もある。不十分な説明への苦情が圧倒的に多く、年齢別では60歳以上からの苦情が過半を占めた』

以上のようになりますが、銀行が外貨建て保険の販売に力を入れ始めたのは、日銀が平成28年(2016年)1月に、マイナス金利政策を導入した辺りからだと思います。

この理由としてはマイナス金利政策の影響により、貸し出しなどで利ざやを稼ぎにくくなった銀行が、高い販売手数料を得られる外貨建て保険の販売に、活路を見出したからです。

それから短期間のうちに、外貨建て保険に関するトラブルが増えているというニュースが、新聞やテレビなどで取り上げられるようになりました。

つまり外貨建て保険に関するトラブルは、約3年の歴史があるため、冒頭に掲載した記事を初めて読んだ時の感想は、「まだ買っている人がいるの!」でした。

こういった歴史を知らない方でも、外貨建て保険を購入する前に、インターネットで検索してみると、評判が悪いという情報がいくつも出てくるため、トラブルは防げたと思うのです。

シンクタンクの日本能率協会総合研究所が、全国に居住する60歳から90歳までの男女2,500人に対して、インターネットの利用に関する調査を実施したところ、例えば60代前半の男性では、80%以上がインターネットを利用しているそうです。

また70代後半でも60%程度が利用しているそうなので、「年齢別では60歳以上からの苦情が過半を占めた」のは、インターネットを使えないからではないと思います。

この苦情の中でもっとも割合が大きい、「元本割れリスクについて適切な説明を受けなかった」については、トラブルが増えてきた当初から、苦情が多かったのです。

そのため生命保険協会の稲垣精二会長(第一生命社長)は、記者会見の際に、元本割れなどの損失を被る可能性について十分説明するよう、指針を設けたと説明しております。

このようにトラブルを防ぐための情報は、インターネット上に溢れているのに、また外貨建て保険を販売している生命保険会社は、説明しようと努力しているのに、なぜトラブルが絶えないのでしょうか?

要因のひとつとして考えられるのは、外貨建て保険を販売している生命保険会社や、それを代理販売している銀行が、大企業だからだと思うのです。

つまり大企業の商品だから大丈夫だと考え、きちんと保障内容などを理解しないうちに、契約を済ませてしまったのです。

このような大企業だから大丈夫という「大企業信仰」は、今に始まった事ではありません。

例えば1980年代に発生した、戦後最大の詐欺事件と言われている豊田商事事件は、「豊田商事」という社名により、トヨタ自動車のグループ企業だと勘違いした方が多かったため、被害が拡大したそうです。

そもそも犯人はこの勘違いを狙って、豊田商事という社名にしたそうですから、大企業信仰の存在を理解していたのかもしれません。

外貨建て保険に関するトラブルを発生させている、もうひとつの信仰は、投資は危ないけれども、保険なら安心という「保険信仰」です。

しかし保険でも商品によっては、投資と同じように元本割れするのですから、保険なら何でも安心という訳ではないのです。

この両者の信仰から抜け出し、きちんと保障内容などを理解してから契約する、また理解できない複雑な商品は契約しないと決めておけば、かなりのトラブルを防げると思います。

Source: 生命保険、医療保険に加入する前に知っておきたい、社会保険の知識

スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事