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国内外の3000人の富豪に会って、お金持ちになるための秘密を探り出した著者が、選択形式でその秘密を紹介した、お金持ちになるのは、どっち!?(著:田口智隆)という本があります。

この中にお金持ちの生命保険の選び方ついて、記載している部分があるのですが、一部を紹介すると次のようになります。

『生命保険は、「掛け捨て型」と「積立型」の2つのタイプに大きく分けられます。

「掛け捨て型」は、いわゆる「定期保険」といわれる商品で、月々の支払いが少なくすむのがメリットです。

その代わり、保障期間が決まっているため、その期間内に死亡しなければ払ったお金は戻ってきません。…(中略)…

そのため「掛け捨てはもったいない。将来お金が戻ってくるほうがいい」と考える人が少なくありません。そういう人は、「積立型」の保険を選びます。

積立型である「終身保険」などの商品は、月々の保険料の支払いは高くなります。

その代わり、死亡することなく支払いが満期を迎えれば、払い込んだお金が戻ってきます。

ここで注目すべきなのは、終身保険は、いざというとき保障してくれる「保険」部分と積み立ての「貯蓄」部分の2層に分かれるということ。

結論からいうと、お金持ちになる人は、「積立型」ではなく、「掛け捨て型」の保険を選びます。

積立型の保険の貯蓄部分は、毎月コツコツと積立預金をしているようなものです。

お金を貯めるのが苦手な人にとっては、半強制的にお金が貯まっていくので、終身保険を利用したほうがいいという考え方もあります。しかし、お金持ちになる人は、「保険」と「貯蓄」を切り離して考えます。

本来、保険とは、いざというときの「リスク」を回避するためのもの。だから、「保険」部分以外のお金を保険会社に「貯蓄」するぐらいであれば、自分で投資にまわして、より大きなリターンを得たほうがいいのです』

以上のようになりますが、この部分に関する個人的な感想を述べると、次のようになっております。

(1)お金持ちより貧乏人の方が、掛け捨て型を選んだ方が良い
これを読むと積立型の終身保険の保険料は、保険部分(保険金を支払うために使われる)と、貯蓄部分(生命保険会社によって運用される)の、2層に分かれているとわかります。

それに対して掛け捨て型の定期保険の保険料は、保険部分しかないため、終身保険より保険料が安くなるのです。

またお金持ちは自分で運用をやるため、保険部分だけに限定された、掛け捨て型の定期保険を選んでいるとわかります。

ただ個人的にはお金持ちより貧乏人の方が、掛け捨て型の定期保険を選んだ方が良いと思うのです。

その理由としてお金持ちは、手持ちの資金に余裕があるため、急にまとまったお金が必要になっても、生命保険を解約する必要はありません。

しかし貧乏人は手持ちの資金に余裕がないため、急にまとまったお金が必要になった場合、生命保険を解約する可能性があります。

そうなると保険部分と貯蓄部分の両者が消滅し、またその時の健康状態によっては、新たな生命保険に加入できない場合があるのです。

一方で掛け捨て型の定期保険に加入し、運用は自分でやっておけば、生命保険を解約しないで保険部分を残し、貯蓄部分だけを使うという選択ができるのです。

このような理由があるため、お金持ちより貧乏人の方が、保険と貯蓄の分離を取り入れた方が良いと思うのですが、実際は逆という矛盾した結果のようです。

(2)半強制的にお金が貯まるのは、「積立型の保険」のメリット
著者の田口さんは積立型の終身保険を、完全に否定するのではなく、良い点もあるとしております。

それは上記のように預貯金の口座から、保険料が定期的に引き落としされるため、半強制的にお金が貯まっていく点です。

確かにその通りだと思いますが、つみたてNISAやiDeCo(個人型の確定拠出年金)についても、定期的に引き落としされるため、半強制的にお金が貯まっていきます。

それに加えてつみたてNISAやiDeCoの方が、終身保険より税制上の優遇が大きく、徴収される税金が少なくなるため、その分だけお金が貯まっていくのです。

(3)現在は著者の主張に対する、追い風が吹いている
平成25年(2013年)4月以降に日銀が、大規模な金融緩和やマイナス金利政策を実施してから、金利が低くなっているため、積立型の終身保険の貯蓄性は薄れております。

また平成30年(2018年)4月から、日本人の寿命化などを反映して、標準生命表が11年ぶりに改定されました。

これを受けて掛け捨て型の定期保険の保険料は、かなり値下げされております。

こういった状況を見ていると、保険と貯蓄は分離した方が良いという、著者の田口さんの主張に対して、追い風が吹いているような気がするのです。

Source: 生命保険、医療保険に加入する前に知っておきたい、社会保険の知識

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