スーパーやコンビニなどに行って、レジの前に並んでいる時、会計をしている最中のお客さんが、財布の中に貯まっている小銭を、大変そうに出している光景をたまに見かけます。

こういったお客さんは、高齢者の方が多いという印象があるため、財布の中に小銭が増えるのは、老化現象の一種ではないかと考えておりました。

そこでインターネットで調べてみたところ、やはり老化現象と指摘する識者の方は多いようです。

またこのように小銭が増えてしまうのは、指先の動きの低下で小さな物がつかみにくくなったり、計算能力が低下したりして、小銭を出すのが大変になり、紙幣ばかりを出してしまうからのようです。

こういった状況の中、アメリカのコインスターという会社は、小銭を紙幣や電子マネーに交換できる機械を、横浜市にあるアピタの一部の店舗に設置しました。

使い方はとても簡単なようで、この機械に小銭を入れると、1分間に600枚の速度で、小銭の枚数や金額を計算します。

そして計算が終わった後に発行される引換券を、サービスカウンターに持って行くと、紙幣と交換してくれるそうです。

便利なサービスだと思ったのですが、当面は交換する時に、9.9%の手数料がかかるそうなので、少しコストが高い感じがします。

ですから高齢者の方は、このような機械に頼る前に、電子マネーなどを積極的に利用して、小銭が増えないようにしたいところです。

ただ電子マネーの利用率について、インターネットで調べてみたところ、予想以上に高齢者の方は、電子マネーを利用している事がわかりました。

例えば総務省が作成した、「統計からみた我が国の高齢者(65歳以上)」によると、電子マネーを利用した世帯員がいる、高齢者世帯の割合は、平成26年(2014年)の調査では29.4%でした。

また平成20年(2008年)の11.9%から、わずか6年で2.5倍に増えているため、電子マネーを利用する高齢者の方は、これからも増えていくと予想されます。

このように高齢者の方は、決裁手段については適切なものを、選んでいるという印象があるのですが、生命保険については不適切なものを、選んでいる方がいると思うのです。

そのひとつだと思う「外貨建て保険」は、例えば満期を迎えた時に、加入する時よりも円高・外貨安(米ドル安や豪ドル高)が進み、為替差損が発生した場合には、元本割れ(元本>保険金や年金)する可能性があります。

その一方で加入する時よりも、円安・外貨高(米ドル高や豪ドル高)が進み、為替差益が発生した場合には、当初の想定よりも保険金や年金の受取額が、多くなる可能性があります。

つまり外貨建て保険は、保険でありながらも、投資の要素が強くなっているのです。

若い方は人生の残りの期間が、高齢者の方よりも長いので、例えば満期を迎えた時に、為替差損が発生している場合には、保険金や年金の受け取りを据え置いて、元本が回復するまで、または為替差益が発生するまで、気長に待つ事ができます。

しかし高齢者の方は人生の残りの期間が、若い方よりも短いので、元本が回復するまで、または為替差益が発生するまで、待つ事ができない場合があるのです。

また元本割れになっても、若い方であればその分を、働いた収入で取り戻せるのですが、高齢者の方はそれが難しくなります。

このような理由により高齢者の方は、外貨建て保険の加入に対して、慎重になった方が良いと思うのです。

また元本が回復するのを気長に待つ事ができ、かつ投資の損失を働いて取り戻せる若い方が、元本保証にこだわって、大きなリターンを取り逃がしてしまうのは、もったいないと思うのです。

ただ大きなリターンを狙うために、手数料の高い外貨建て保険に加入するのは止めておくべきであり、税制優遇が大きく、また手数料の安い投資信託が揃っている「つみたてNISA」や、「個人型の確定拠出年金(iDeCo)」などに、加入すれば良いと思います。

その理由として手数料や税金は、投資のリターンを確実に低下させる要因になるため、できるだけ安い方が良いからです。

もし保険がないと不安なら、インターネット専業の保険会社や、各種の共済が販売する、掛け捨て型の医療保険などに、加入しておけば良いと思います。

そうなると外貨建て保険は、財布の中に小銭が増えて、それを出すのが大変な高齢者の方だけでなく、必要な小銭がすぐに出せる若い方にとっても、加入する必要性が低い金融商品ではないでしょうか?

Source: 生命保険、医療保険に加入する前に知っておきたい、社会保険の知識

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